OPIのワークショップ

【ACTFL-OPI試験官養成ワークショップ】東京開催
[日 時]7月12日(火)〜15日(金)9:30〜18:30
[定 員]10名
[トレーナー]牧野成一(プリンストン大学教授)
http://home.alc.co.jp/db/owa/mmcd?cd=S16-103&sec=wp&itm=14

【ACTFL-OPI試験官養成ワークショップ】東京開催
[日 時]8月3日(水)〜6日(土)9:30〜18:30
[定 員]10名
[トレーナー]齊藤眞理子(文化女子大学教授)
http://home.alc.co.jp/db/owa/mmcd?cd=S16-103&sec=wp&itm=15

OPI関連は時間的にも経済的にも結構キツいのですが、もし余裕があったら是非参加してみたい。

◆ワークショップに関するUstreamを使ったトークライブ

"Ba" Design Talk Live on Ustream
バ・デザイン・トークライブ
「ラーニングバーのつくりかた」に「小ネタ」に
「これからの学び」をゆるく語る会
2011年2月25日(金)pm7:00 - pm9:00くらい
主催:NPO法人 Educe Technologies
共催:東京大学 大学総合教育研究センター 中原淳研究室
UST中継:NAKAHARA-LAB on UST(中原研究室 on UST)
http://www.ustream.tv/channel/nakaharalab

最近よく耳にするワークショップについて、おそらくその情報の水源にいるであろう東大の中原先生のトークイベント。ネット環境が整っていれば見られるので是非みたい。忘れないようにしなきゃ、、。


日本語能力試験の1級と2級に対応していた従来の本から、N1、N2、N3に対応したものへと改訂されたものが出たようです。中上級向けの文型を調べる時、この本は「動作の対象」とか「目的・手段・媒介」のように、機能で文型を分けて説明されているので、類似文型がわかりやすくて非常に便利です。また、初級用にどんなときどう使う日本語表現文型200 初・中級 (アルクの日本語テキスト)があり、この本のコラムに書かれている「意志動詞と無意志動詞」に関する内容はわかりやすくて助けられました。『みんなの日本語』だと30課以降で「意志・無意志動詞」がわからないと非常に困るので、「自他動詞」を教えながら、いかにスムーズに「意志・無意志動詞」を教えるか考えるのに外せない本です。

高等教育機関に進学・在籍する外国人学生の日本語教育に関する検討会議
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/kaigi/1300405.htm
委員名簿を見ると、大学、大学別科、日本語学校TOPの方々が名を連ねているようです。「仕分け」によって日振協が本当になくなるのであれば、日振協に認定を受けている日本語学校にとっては死活問題になります。当然そこで働く日本語教師にも多大な影響を与えることとなるでしょう。日本語教育は年々変化しており、使用テキストも教授法も変化しており、どういった教師であるべきか、どういった教え方であるべきかといったビリーフスも人それぞれでしょうし、機関によっても多様でしょう。そのために日本語教育学会や第二言語習得学会など、様々な学会で、近年実際に役に立つ実践的な研究が活発になっているように感じます。日本語の教育手法は、研究者や日本語教師達によって試行錯誤を重ねながら発展します。一方、日本語教育が世界の中でどうあるべきかを政策として、あるいは経営者として考えていらっしゃる方々にもやはり、日本語教育がよりよいものへと発展していくようなシステムの構築を目指して欲しいと願っております。
ちょっと話は違うのですが、日本語教師養成講座420時間って、どこが認定しているのでしょうか。最近、あちらこちらの日本語学校で養成講座が開講していてちょっと気になります。特に数年前から、教育訓練給付金が適用されるようになってから増えているような気がします。
全体的なシステムそのものをきちっと構築しなおして、日本語教育能力検定試験を、将来的には国家資格にしてもらえるといいなぁとも思います。

日本語学校だと1年半から2年かけて、留学生の日本語を初級から中上級レベルまで引き上げます。「日本語の上達」というのが本質的な目的ですが、学習者(留学生)によっては「バイトさえできればいい」程度の学習欲だったり、あるいは「国立大学へ進学したい」とか「国立の大学院へ進学したい」というかなりハイレベルな日本語能力を期待している留学生もいます。
いずれにせよ、日本語学校は通過点に過ぎません。学習者のニーズに応じた対応をしながら、留学生を管理し、日本での生活の心得までをも伝えながら、専門学校や大学へと送り出すのを目的としています。
そうすると「日本語の上達」という目標の下で「生活指導」と「進学指導」という具体的な指導が必要となります。
「生活指導」では寮チェックまでする学校もあれば、アルバイト先や現在住んでいるところや電話番号の確認を毎月行う程度の学校もあり、様々です。一方の「進学指導」はほとんどの学校で同じようなことが行われています。面接指導とか作文指導といった試験に対応したものや、それ以前に、まずどこの専門学校や大学へ進学するかを絞り込むといった内容です。
「生活指導」は1年生のときから行われますが、「進学指導」は2年生になってから始まります。そして私にしてみれば不思議なくらい、日本語学校へ来ている留学生達は、進学先をあまり貪欲に調べません。「姉が東京にいるから」とか「恋人が名古屋にいますから」といった理由で進学先の場所を選び、「(とりあえず)コンピューター」とか「(とりあえず)観光」「(とりあえず)経済学部」といった感じで進学先を選ぶ留学生が非常に多いと感じます。中には「筑波の大学院しか行きません!」といった留学生もいたりしますが、稀です。
日本語学校で働いて留学生を見ていると、留学生の気分は次のように変化しているなぁと思います。まず、日本に来てワクワクしている「ハネムーン期」があります。ハネムーン期が続くのは、留学生によっては1か月しか続かない者もいれば、半年くらい続いているような者までいるように見えます。その後、カルチャーショックや理想と現実のギャップに溺れかかって鬱になりかかっているショック期と呼ばれる時期を抜け、やがて日本での生活に馴染みながら現実をより正確に把握していく回復期を迎え、やがて淡々と暮らし始める安定期へと向かっていっているように見えます。
そして年末の12月といえば、日本留学試験も終わり、日本語能力試験も終わり、いよいよ残すところ、進学先の受験だけとなっている安定期だけどふわふわしている微妙な時期です。日本人高校生で言うと、センター試験と2次試験の狭間といった感じでしょうか。
留学生はこれからバタバタと東京や大阪や福岡などの都市にある専門学校や大学を受験しては、やれ「緊張して失敗した!」とか「頭の中が真白で何も覚えていない!」とか言いながら日本語学校から旅立っていきます(中には「卒業しても寮に住まさせていただいてもいいですかー」などという輩もおりますが…)。
ともあれ11月までの、日本留学試験対策や日本語能力試験対策をしている頃までは「攻めている」感じがあるし、留学生も安定期に入っていて授業もやりやすく楽しいのですが、これからは徐々に現実を見つめながら別離を意識し始める、ちょっと切ない時期となります。

常用漢字表の内閣告示等について(文化庁
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/jyoyokanji_kokuji.html
平成22年11月30日より新しい「常用漢字表」が内閣告示され、2136 字の字種があげられています。以前の昭和56年内閣訓令第1号(1945字)は廃止され、平成22年内閣告示第2号となりました(196字追加され、5字削除されたようです)。
漢字の表記について、明朝体のデザインから字画の長短や離れているか付いているかなどまで言及されていて非常に興味深いです。また、「常用漢字表」とは別の資料では送り仮名の許容についても記されておりやはり非常に興味深いです。

■やさしい日本語:災害時の外国人支援 普及へ講演会、27人参加−−東かがわ /香川
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20101128ddlk37040353000c.html

 災害時に在住外国人が理解しやすい「やさしい日本語」の普及を目的にした講演会とワークショップが27日、東かがわ市三本松の大内公民館であった。県国際交流協会主催で、市職員や教育関係者ら計27人が参加した。

 95年の阪神大震災で、災害時の外国人支援の必要性が指摘された。簡単な日本語でより早く伝えられるようにと、「やさしい日本語」の普及活動が全国各地で進んでいる。

「『です・ます』の形で、出来るだけ少ない言葉数の標準語で話すと、外国人に日本語が伝わりやすい」ということだけでも広まればいいなぁと願います。大声で「なんばね、しよっとね!」って言ったって、博多弁じゃあ伝わりません。

学習者の発話を促す方法

教師が学習者に質問をする。それに応えた学習者の答え(発話1)に、教師はあまり簡単に応えないほうがいい。「へぇ〜」とか「そお?」などと言いよどみながらにこやかな間を5秒くらい取るだけで、他の学習者が(発話1)に対する別の答え(発話2)を発し、次第に教師抜きでああだこうだと会話(お喋り)し始めるだろう。またそういった自由な発話が生まれるような和やかな場を作りつつ、(発話X)の方向性が授業テーマからそう遠くへ行かないように管理するファシリテーター的な心づもりで目標言語で学習項目や学習テーマについていい感じのお喋りをさせることがコミュニカティブな授業なのではないだろうか。

例えば「と」「ば」「たら」「なら」が良くわからないとか、授受表現がよくわからないとかいった場合、学習者に例文をどんどん言わせて、雑な字でとにかくどんどん板書(視覚化)する(いろいろ雑にしておいたほうが、学習者も発話しやすいだろう)。いろいろな例文が学習者の中からクリエイトされ、それを視覚化した後に、誤用訂正したり、前件と後件の繋ぎ方を気付かせたりすれば、プリントの練習問題をさせただけではできなかった誤用訂正がはかどると感じている。

発話を促すというのは「何か質問がありますか?」というのではなく「へぇ〜?! そうなの? ふ〜〜〜〜ん。じゃ、あなたはどう思う?」という微妙な含みや方向性を持った、より「お喋り」に近い形で質問(問題提起)していかないと、発話は増えないのではないだろうか。

要は、「えー!私はそうは思わない!」とか「あ、私わかった(かも)」とか思わせて『言いたい!』って仕向けることがコミュニカティブな授業の核心だと私は考えている。

(そりゃ本当はちゃんとしたディベートとかディスカッションとかできるにこしたことはないのだけれど、、。)

日本語教師にとって関係の深い学会や研究会などのリンク集。認知心理学生成文法などはまだチェックできていません。また、幼児教育やボランティア、ワークショップ関連も抑え切れておりません。福岡や大分などの九州で、面白そうな研究会などございましたら、是非紹介してください。

日本語教育学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkg/index.shtml

第二言語習得研究会
http://jsl.li.ocha.ac.jp/jasla/

■J-SLA : 日本第二言語習得学会
http://www.j-sla.org/index.html

■JLEM - 日本語教育法研究会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jlem/

日本教育工学会
http://www.jset.gr.jp/index.html

■日本語OPI研究会
http://www.opi.jp/

■日本音声学会
http://www.psj.gr.jp/

■日本語文法学会
http://www.nihongo-bunpo.org/

■日本語学会 - The Society for Japanese Linguistics
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpling/

日本言語学会
http://www3.nacos.com/lsj/

■東京言語研究会
http://www.tokyo-gengo.gr.jp/index.html

■e-Learning 教育学会
http://www.mle.cmc.osaka-u.ac.jp/WELL/

■JeLA-日本 e-Learning 学会
http://hwm7.spaaqs.ne.jp/jela-npo/

■言語系学会連合
http://www.nacos.com/gengoren/index.html

■九州日本語教育連絡協議会
http://kyuunichiren.main.jp/

(2010.12.18 追加)
■日本認知科学
http://www.jcss.gr.jp/

■日本認知言語学
http://homepage2.nifty.com/jcla/