1. 初級なんてどんどんどんどん勢いで進み、二週間に一度くらい復習することで、スパイラルに積上げるものだとぼくは考えている。そうじゃなく、巨大なブロックをよいっしょよいしょと確実に積上げるように教えてほしいと望まれると心の中に屈託が生じる。ビリーフスとも関係するが、文型や副詞を確実に教えても、使わないと忘れる。忘れない学生は進度が速くても忘れない。初級が終わる頃にはそれぞれ苦手な文型が出てくるだろうから、その時にそれぞれの苦手な部分を補うほうが効果的なのではないだろうか。
  2. 日本語学校における日本語教師の仕事に宿題チェックというのがある。小学生じゃあるまいし、しらみつぶしに採点するようなやり方は、効率が悪い。やる気があるなら問題集を解答付けて渡せば良い。やる気のない学生にとっては苦痛増量に他ならない作業になっている。義務教育ではないのだ。教師は学生を引っぱりながら教えるのではなく、方向性を教え導き学ばせることをすべきだ。