カロリーゼロ

「おい、なにやら甘いっぽいものがきたぞ」
「砂糖ではないぞ!」
「うむ、こやつ従来の糖分ではありませぬぞ」
「皆の衆、砂糖ではないことはわかったが、我々の総意としてこれを何といたそう」

「殿、砂糖ではないが甘いもの、ではいかがでござるか」
「舌殿、それではあまりにもそのままで面白くないと存じ上げる」
「では神経殿、そちは如何がなるお考えか」
「うむ。我々としては従来の糖分には該当しない不確かな甘み成分であると脳にお伝え致したく存じ上げる」
「ずいぶんと複雑じゃが、言っている内容は舌殿と同じのようじゃ脳」
「・・・。真面目にお考えくださいませ、心殿!」
「まあよいではないか。ところでお主はどうお考えじゃ胃」
「むおっふぉん。従来の糖分としてエネルギー処理するのは、と・う・ぶ・ん・の間は差し控えたい」
「害はないのでござるか?」
「と・う・ぶ・ん・の間はわかりませぬ。腎殿や肝殿が実際に処理されることで、こやつの本来の姿が見えてくると思われます」
「であれば、しばらくは・・・」
「と・う・ぶ・ん・でござる」
「当分は糖分ではないが甘いとお伝えしておこうか脳」

医者の友人は「砂糖ないのに甘いってオカシイだろがぁ! 厚生省が○△?$!×○%」となにやら熱く語っておりました。ぼくは、「カロリーゼロ」とか「糖分ゼロなのに甘い!」ってものを口にすると、上記のような葛藤をするので控えています