会話授業の評価は、これまで「学生対教師の1対1面接」とか「学生2名ずつ呼び出してロールプレイ」といった試験で、主観テストによるものが多かった。この主観テストというものにずっと違和感を感じてきている。ただ、どの教師が試験を行っても、さほど評価にブレは生じないものだなぁと感じてもいる。でも、少なからずブレが生じていることが不満であった。
そこで、最近話題のポートフォリオ評価というものを取り入れてみようかと思い、課の目標シート、ロールプレイ評価シート、振り返りシートを作成してみた。授業の前に当日の目標を書き、練習し、同級生の発表を聞いてそれらを評価し、最後に自己評価する。
一連の流れによってメタ認知ストラテジーは活性化されているように見えるし、モチベーションも上がり、目標意識も上がり、「自律した学習者」という方向へ向かっているように見える。
だが、それらを評価するのはやはり主観というジレンマに陥っている。学習者同士の評価を加えたり、自己評価をなんらかの形で評価に加味することはできるのだが、評価の比率をどうするべきなのか、非常に悩んでいる。
そんな感じでムムム…と試行錯誤しながらあれこれやっていたら、国際交流基金のサイトでこんなものが。
◆JF日本語教育スタンダード
http://jfstandard.jp/top/ja/render.do
Can-doリストの中国語版や韓国語版、ベトナム語版などがあると、そのまま使えて便利だなぁと思ったのだが、英語と日本語しかないので、著作権の問題もあるし、よくわからないので、このサイトを参考に中級前半の学習者でも理解できるようなCan-doリスト
シートでも作ってみようかと考えている。