以下、なんとなくするようになった小技。ビリーフスの異なる先生にバレたらしばしば叱られるため、あまりおおっぴらにはしていない。でも私自身の実感としては、信頼関係の構築できているクラス内ではよい効果が得られる。

  1. 成績に関係のない小テストをしている最中、諦めて惚けてる学生にはポイントとなる問題の正解を1つ教えてやる。大切なことは「なぜそれが正解なのか」を考えるようしむけること。
  2. いい加減な解答でちゃっちゃっと済ませて余裕かましている学生には間違っている問題や、問題の数(10問中4問誤答とか)を伝え、「テストの見直し」をするよう仕向ける。「センセ、これ?これ!」と調子に乗って聞いて来た場合は全て「さぁ〜どうかな〜?」とかわし続ける。この「テストの見直し」を仕向ける指導は、優秀で真面目な学生に対しても効果的。
  3. 手を背中へ回して後ろ手を組んで机間巡視しつつ、その後ろ手で教師の背後でお喋りや内職をしている学生の机や椅子の端をノックする。ポイントは、何気なく貧乏揺すりが当っているように見せかけながらトントン叩くことで「知ッテルゾゴラァ!!」というメッセージを、相手のプライドを傷つけることなく伝えること。
  4. 選択問題で学生の意見が割れた場合、「どうして1番?」「どうして3番?」と質問し、解説させる。解説しながら誤りを上手に指摘したり、他の学生に指摘させたり仕向けつつ、全員が正解に気付くよう仕向ける。
  5. テスト配布しながら机の上に落書きしていないかチェックする。テスト始めの号令後は、それぞれの学生の前後左右に怪しげなプリントが置いていないかチェックする。特に大きく開いたカバンの中や引き出しは重要。全てのチェックが終わったら、試験を解いている学生の目をチェックし、視線の行き先が問題と答案の2か所に絞られているかどうかチェックする。
  6. カンニングが最も多いのは、テスト回収時。また、取り敢えずテストを1通り全部目を通した学生は、次に近所の学生の答案に目を通そうとする。