昨日、一本の電話があった。NHK龍馬伝』で龍馬が容堂公に大政奉還の建白書を直訴した直後に電話が鳴った。発信者不明の日曜夜の電話がデートの誘いであるわけもなく、どうせ間違い電話か営業の電話だろうと高を括って居留守を決め込もうと思った。しかし、しがない非常勤講師の身なので、万が一何らかの仕事のお話(チャンス)だったらそれを見逃すわけにはいかないと思い、しぶしぶ受信ボタンを押した。
するとなんと驚いたことに僕が一番最初に日本語を教えた生徒の一人だった。日本に遊びに来たので電話をくれたらしい。あまりにもうれしかったので耳を押し付けすぎて電話を切ってしまった。すぐかけなおして料金が僕払いになるよう気を効かしてその後2時間近くお喋りをした。ほぼ無駄話。元生徒とはいえ今では22歳のうら若き乙女と2時間も長電話をすることになるとは思いもしなかった。
生徒の電話の充電が切れ、電話をしぶしぶ切ってテレビを見ると、なんとBS2でちょうどさっきの続きをやっていた。